ベルリンは6月の末から天候不順が続いていて夏だというのに毎日雨ばかりです。日光浴の大好きなドイツ人には迷惑な天気ですが、こういう天気になると活躍をはじめる生物もいます。
先日、うちのアパートの中庭でのこと。もう少しでカタツムリを踏み潰してしまうところでした。危ないところだったと地面を見ると、数匹が一方の茂みから縁石を越え、濡れた地面を伝って対岸の茂みに移動する最中でした。濡れた地面を伝うカタツムリは、大海原を帆走するジャンクのようにも見えて、しばらく観察してしまいました。蝸牛の歩みとはいえなかなか快調に進んで行きます。
でも彼らが元いた茂みとこれから向かう先の茂みとどう違うんでしょう。踏み潰される危険を冒してまで移動する価値があるのでしょうか。どちらも変わらないよ、と言えるのは高みから見ているからわかることで、彼らにそう伝えることができたとしても納得しないでしょう。ときには納得するためだけに冒険するってこともありますよね。(2007年7月7日)【長嶋】
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