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ベルリン−ロンドン、99セント!(4) 【2005年2月27日】

 2月23日、いよいよ99セントの旅を実行する日が来た。格安航空会社の便を実際に利用して、使い勝手の悪さがないかをレポートする。
 23日、午前7時10分、小雪がちらつく中を地下鉄の駅へと向かう。用心のため、予定していたよりも15分ほど早く自宅を出発。向かう地下鉄の駅は、ゾフィー・シャルロッテ・プラッツ(地下鉄2号線)。こちらの方が、予定していた最寄りのカイザーダム駅よりも、乗り換え駅であるツォー駅に1駅近い。西ベルリンの中央駅であり、今もベルリンの主要駅の一つであるツォー駅に着いたのが7時26分。ドイツ鉄道 (DB) のコンコースへ出ると、発着を知らせるデジタル表示板には、31分発のエアポート・エキスプレスが表示されている。予定していたものよりも1本早い便に間にあった。ということは、エアポート・エキスプレス(特急、急行料金不要の快速列車)は、20−30分おきに出ているようだ。料金は、普通に切符を購入すれば、ベルリンABゾーンの2時間券が2ユーロ(300円弱)。1日券や定期も有効。切符は、市内交通用の自動販売機で買える。このほかに、ツォー駅からなら追加料金が必要な特急、急行も出ている。所要時間はほとんど変わらないが、出発が遅れて焦っているときには利用してもよいだろう。ただし、行き先を間違えないように、くれぐれも注意。また市内・近郊列車(Sバーン)も利用できるが、こちらはツォーからなら1時間近くかかる。


ドイツ鉄道のエアポート・エキスプレス(RE)
空港駅に着いたエアポート・エキスプレス
 私の乗ったエアポート・エキスプレスは、バルト海の開港都市ロストックを出発した列車。平日の朝とあって、通勤客らしき乗客も多かったが、一人くらいならあちこちに空席もある。フリードリヒシュトラーセ駅、アレキサンダープラッツ駅、東駅と過ぎると、ほとんどの乗客は降りてしまい、中心街を出てシェーネフェルト空港へ向かう頃には列車は、私の乗った車両では空席ばかりとなった。旧東ベルリンの市街を出ると、森の中の単調な景色となるが、この日は雪景色となっていた。
 列車は定刻よりも数分おくれて、8時5分にシェーネフェルト空港駅に到着。長い地下通路を通り、空港ターミナルビルへの無料連絡バス乗り場へと向かう。この殺風景でちょっと薄暗い通路は、私にとって東ベルリンのイメージ。偏見だろうか。壁の崩壊直後にはじめて旅行で訪れたときの印象が蘇る。
空港駅と空港ターミナルの連絡道(建設中)
空港駅と空港ターミナルの連絡道
(建設中)
 空港駅から空港ターミナルまでは、少し距離がある。歩いてもたいしたことはないのだが、この日は雪も降っており、無料連絡バスを待つことにした。地下通路から出たバス乗り場で7ー8分待っただろうか。8時17分にバスが出発し1分で空港ターミナルに到着。バスがなかなか来ないというので、雪の中を歩き出す人もあった。連絡用通路も建設中だが、完成が遅れているようだ。
手書きのボーディングカード
手書きのボーディングカード
 出発ロビーは、エスカレーターで上がった2階。受付カウンター前の行列に並び、搭乗の手続きが終わるのに8分。かなりスムーズだ。テーゲル空港では、長い行列ができもっと待たされることもある。私が利用したライアンエアーは、ベルリンからはロンドンにしか飛んでいない。1日2往復。カウンターでは、整理券のようなボーディングカードに、自分の名前が手書きされた。朝夕の2往復ならこれで十分なのだろう。コンピューターを利用すれば、コストが安くなるとは限らない。そんなところにも、格安航空会社の合理性がうかがわれる。
 搭乗手続きを済まし、ターミナルビル内を回ってみたが、これといってレポートすべきものはない。格安航空会社の他には、CIS構成国など、旧東側の航空会社が目立つ。
 その後、セキュリティーチェック、出国審査を受けて搭乗口へ。それぞれ10分と13分の時間を要したが、そう長くはない。むしろ短時間だというべきだろう。少し苦痛に感じたのが、出国審査を済ませた後の搭乗開始までの時間。待合室には座席もあるが、皆行列を作って並んでいる。列に並ばなかったからといって席がなくなるわけではないのだが、皆が並んでいると並ばざるを得ないというのは、集団心理だろうか。並ぶこと10数分で、いよいよ搭乗機へと向かう。
ライアンエアー
雪の降る中、徒歩で飛行機へ
 この日は雪が降っていたが、飛行機へは一旦外に出て、駐機場を徒歩で向かう。隣にはボーディングブリッジもあるが、格安航空会社の便では使わないことが多い。理由はコスト削減。ブリッジを使えば、航空社側は空港会社に料金を支払う。そしてそれは料金にはねかえる。それならば、お客にあるいてもらって経費を節約しようというもの。雨の日は濡れることも覚悟。ある格安航空会社の経営者がインタビューに答えて言っていたことだが、雨に日には乗客が、濡れまいとして走って飛行機に乗り込むので時間が節約され、会社側にとっては定時運行が容易になるので好ましいのだとか。半分は冗談なのだろうが、そういうユーモアが出るところが、新ビジネスの開拓者らしい。
 前後のタラップから、飛行機に乗り込むと中は自由席。空いている限りどこでも好きなところにすわれる。待合室で行列を作っていたのは、良い席を取りたいためだったのだろうか。そういうわけでもないだろう。私は、列の中程に並んでいたが、機内に入ったときには、座席はまだ自由に選ぶことができるくらい残っていた。どこでも好きなところに席を占めてよいとはいっても、先に乗り込んで、通路側に座ってしまっては後から来て、奥へ入らなければならない人の邪魔になるだろう。長い時間なら通路側が楽だが、2時間足らずのフライトなら窓側でも苦にはならない。雲が切れれば上空からの眺めを楽しむことにしよう。

 以下の表は、自宅を出て、出国審査が終了するまでの各プロセスの所要時間、部屋を出てからの経過時間を表したもの。結論としては、格安航空会社の便でも、空港までのアクセスにそれほど不便はなく、空港でも特にまたされたり、我慢を強いられるということはなかった。これが、ベルリンでの状況だ。次のページではロンドンでの状況をレポートする。

経過時間:自宅−出国審査終了
 時刻所要時間経過時間 
自宅−
U2 Sophie-Charlotte-Platz
7:10-7:177分7分徒歩
U2 Sophie-Charlotte-Platz−
DB Zoo
7:21-7:265分16分地下鉄 U2
DB Zoo−
DB Schönefeld
7:31-8:0534分55分DB RE Airport Express
DB Schönefeld−
空港ターミナル
8:17-8:181分68分無料連絡バス
搭乗手続き8:20-8:288分78分 
セキュリティーチェック8:55-9:0510分115分 
出国審査9:10-9:2313分133分 
合計 78分133分 


【長嶋】

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